2026年5月25日月曜日

▶令和8年度薬物乱用防止講演会 2026年5月14日(木)

 



▶令和8年度薬物乱用防止講演会

■ 日時:令和8年5月14日(木) 13:00~16:15

■ 会場:横浜市開港記念会館 (横浜市中区本町1-6)

■ 第1部 13:00~14:30

・演題:オーバードーズ、それは言葉にならない『助けて』~“やめさせる”前にできること
・講師:地方独立行政法人神奈川県立病院機構 神奈川県立精神医療センター 医長 西村康平氏

・感想:講演を受講した感想を書きます。

近年、覚醒剤の検挙者数は減少傾向にある一方で、大麻の使用や市販薬などによるオーバードーズは増加していると言われています。これらは比較的安価で入手しやすく、若年層にも広がっていることが問題視されています。

こうした薬物使用の背景には、習慣化した自傷行為が関係している場合があります。自傷行為は、自殺願望とは必ずしも同じではありません。むしろ「死にたい」というより、「今の苦しさから逃れたい」「どうにかしたい」という切実な思いが根底にあることが少なくありません。

その背景には、発達過程での傷つき体験や、人間関係における不信感が存在することがあります。人に裏切られた経験から「誰にも頼れない」と感じ、自分だけで苦しみを抱え込んでしまう。そして、その苦痛を和らげる手段として薬物や自傷行為に依存していくのです。人は裏切ることがあっても、薬や自傷行為は自分を裏切らない――そのような屈折した安心感を持ってしまう場合もあります。

そのため、回復支援においては、単なる説教や禁止だけでは十分な効果を期待できません。「薬物は絶対にダメだ」と繰り返すだけでは、本人の孤独や苦しみには届かないことがあります。まず必要なのは、本人の気持ちや背景を理解し、その苦しみに寄り添うことです。本人の思いを受け止め、時には代弁しながら対話を重ねることで、自ら「やめたい」と思えるよう支援していくことが大切です。

また、本人の感情や行動を頭ごなしに叱責したり、過度に管理したりすることは、かえって反発や孤立を深める場合があります。見守りながら自立を促し、本人自身が現実を受け止め、自らの課題として向き合えるよう支援していく姿勢が求められます。最終的には、「自分で決める」という主体的な決断が回復への大きな力になります。

さらに、支援者は、対象者がなぜオーバードーズに至ったのか、その経緯や背景を丁寧に理解する必要があります。同時に、支援を継続していくためには、支援者自身が燃え尽きないことも重要です。支援者同士が悩みや負担を共有し、時には愚痴をこぼし合える関係を持つことも、持続可能な支援には欠かせないのだと思います。


■ 第2部 14:45~16:15

・演題:講師力アップのための話し方講座~相手に“理解される”話し方とは~

・講師:株式会社インソース 講師 蛯原恵子氏

・感想:講演を受講した感想を書きます。

1.良い講師とは

良い講師とは、受講者のことを思い、「内容を理解してほしい」という気持ちを持って、粘り強く話ができる人である。単に知識を伝えるだけではなく、「なぜそうなのか」を受講者が納得できるよう、説得力を持って説明することが大切である。

また、講師が称賛されたいとか、偉そうな態度を取ることは慎むべきである。反対に、必要以上に萎縮して自信のない振る舞いをすることも望ましくない。落ち着きと誠実さを持って受講者に向き合う姿勢が重要である。

2.インストラクションスキル

研修講師には、受講者に物事を教え、教育目標を達成させるための指導力が求められる。単なる一方的な説明ではなく、受講者の理解や自発的な行動を引き出すための対話力や伝達技術が必要である。

特に、本題に入る前の「つかみ」が重要である。落語でいう「まくら」の部分にあたり、受講者の関心を引きつける役割を持つ。ただし、長すぎると集中力を失わせてしまう。

また、あまりに易しすぎて当たり前の話ばかりでは退屈になり、逆に難しすぎると話についていけなくなる。自分自身の経験談や考えを交えることで、受講者の興味を引きやすくなる。

さらに、講師が安易に答えを示すだけではなく、受講者自身に考えさせる工夫も必要である。

3.コミュニケーションスキル

講師には、話の内容だけでなく、態度や表情、話し方も重要である。

受講者に背を向けないこと、お辞儀を丁寧にすること、適切なジェスチャーを用いることなど、基本的な所作を大切にしたい。腕を組んだり、ポケットに手を入れたりするような偉そうな態度は避けるべきである。

できるだけ笑顔を心がけ、口角を上げることで柔らかな表情になる。スクリーンばかり見ず、受講者の方を見ながら話すことも重要である。少しずつ全員と目を合わせ、アイコンタクトによって理解度を確認しながら進める。また、自分自身の話し方や仕草の癖を知ることも大切である。

声についても強弱をつけ、重要な点は大きな声で、ゆっくりと話す。受講者が文字を目で追える程度の速さを意識し、資料に書かれていること以上の話をしすぎないことも必要である。一方で、資料をそのまま読み上げるだけにならないよう注意したい。

さらに、専門用語やカタカナ語はできるだけ避け、分かりやすい言葉で説明することが望ましい。「~だと思います」など、自信のなさそうな曖昧な表現も避けたい。

もし質問を受けて分からないことがあった場合には、無理に答えようとせず、「確認して後ほどお伝えします」と誠実に対応することが信頼につながる。

2026年5月21日木曜日

元麻薬取締部長(マトリ)が明かす今激変する薬物事情(2026年 5/11(月)16時~18時)

■ 場所:ホテルプラム(横浜駅西口)

■ 講師:元厚生省麻薬取締官 瀬戸晴海氏

■ 主催:曹洞宗保護司連合会 神奈川県第二支部

1.薬物の脅威と不安、トレンド
2.激増する大麻
3.進化する薬物密売の手口

ゾンビタバコ、ケタミン、エトミデートなど新しい薬物が次々に開発されている。麻酔薬として開発さてたものがほとんどだが、それが悪用されている。麻酔薬は治療には絶対必要なものでなくなることはない。それが悪用されているので防ぎようがない。

大麻も増えている。大麻は生活の中で古くから使われているもので、これがなくなると困ることが多い。海外では大麻の使用が解禁されているという情報が蔓延しているが、解禁している国は、ほんの一握りで、ほとんどの国は日本と同じように禁止している。

解禁している国は、苦肉の策で行っているが、解禁したことで成功した国は一つもない。解禁したことを後悔している。

SNSを利用した密売がほとんどである。誰でも麻薬の売人になれる。薬物使用の低年齢化が進んでいる。また、女性が吸引することで、胎児にも影響を及ぼす。コカインベイビー、大麻ベイビーなども生まれている。

オーバードーズは、違法薬物の使用以上に深刻で増えている。防止することは難しい。今は、一度に大量に薬を変えないようになっているが、ストックがあればオーバードーズが可能である。

▶当たり前の日常という奇跡 ――横浜大空襲の記憶をたどって

  ▶当たり前の日常という奇跡 ――横浜大空襲の記憶をたどって 5月30日、私は「横浜大空襲と戦後直後のお話を聞く会」という講演をお聴きしました。 1945年5月29日から30日にかけて行われた横浜大空襲では、約4,000人もの尊い命が失われたといいます。何の罪もない市民が一夜に...