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薬物事犯者の処遇について

金沢区の2019年3月12日時点の保護観察事案は48件(少年28件)、その中で薬物依存は8件。環境調整事案は、37件(少年4件)、薬物依存は8件。金沢区の保護司は30名で足りていない。 全国の受刑者数は、2008年3万人、2017年2万人と過去10年で、受刑者数は1万人も減っているが薬物依存は、6千人をキープしており、薬物事犯者の割合は、2008年の21パーセントから2017年は28パーセントと上昇している。刑務所出所者の5割は5年後に再入所している。薬物は、どこでも手に入る。ネット以外に売人はたくさんいる。横須賀のどぶ板通りなどには、売人が多い。 ・1号観察:少年審判で保護処分とされた少年(保護観察処分少年) ・2号観察: 少年院から仮退院された人(少年院仮退院者) ・3号観察: 仮釈放された人(仮釈放者) ・4号観察:刑事裁判で保護観察付き執行猶予になった人(保護観察付執行猶予者) ■ 薬物を使用したくなる状況 HALT(ハルト) ・Hungry(腹が減っている) ・Happy(うまく行っている) ・Angry(怒っている) ・Lonely(孤独である) ・Tired(疲れている) ■ 薬物を使う理由 ・仕事がきつい。徹夜仕事を乗り切りたい ・受験勉強で頭をすっきりさせたい ・風邪の症状を緩和させたい ・結局、依存症って、人に依存できない病気 ■ 薬物依存者の特徴 ・自己評価が低い ・人を信じられない ・本音が言えない(いつでも大丈夫という) ・不安が強い ・孤独で寂しい ・自分を大切にできない ※本人の言葉を鵜呑みにしてはならない ・薬物依存は、犯罪でもあるが、脳の病気なので病院で治療しないと、なかなか治らない。 ・捕まった時に、捕まえてくれて、ありがとうという人が多い ・依存症は刑務所に入るだけでは治らない ・ポルトガルは、軽い薬物使用は非犯罪化 ■ 面接時の注意 ・信頼関係を作る ・正直に話をしたことを評価する ・「使用したい」は本人の問題解決の当然の帰結、行ってくれたことに、信頼関係ができたと評価する ・できないことを責めるのでなく、できたことを褒める ・支援者である我々が本人の努力を見ていることを伝える ・本人の努力を評価する ■ 専門医師からのアドバイス ・薬物依存症は、逮捕される犯罪という印象だけでなく、医療機関や相談機関を利用することで回復可能な